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サムライスピリッツ斬紅郎無双剣 代表的なプレイ環境

このページでは、斬紅郎無双剣の2024年現在の代表的なプレイ環境を紹介します。本作は1995年のアーケードゲームですが、現行世代の家庭用ゲーム機やPCで多くの移植版が発売されておりプレイ環境は豊富。お好みの環境でプレイできます。

旧世代機を含む移植版の詳しい情報は「あそぼう! 移植版ガイド」を参照してください。

現行世代のプレイ環境

サムライスピリッツ ネオジオコレクション(Epic Games・Steam・PS4・Xbox One・Nintendo Switch)

サムコレ選択画面画像

現代のプレイ環境として筆頭に挙げられるのがこれでしょう。サムスピシリーズ7作品が遊べるうえにイラストギャラリーやサウンドトラック、開発裏話などオマケ要素も大ボリューム。ゲームプレイはもちろん「いまからサムスピオタク入門」にも最適な一本です。主要プラットフォームを網羅しておりお好みの環境で遊べます。

オンライン対戦機能も搭載。というか旧作サムスピのオンライン対戦ができるオフィシャルな選択肢はこれだけ(零SPECIALは別途単体移植版がありそちらが主流)。斬紅郎無双剣も複数のプラットフォームでオンライン対戦会が開催されているのでぜひ覗いてみてね。

詳しくは「あそぼう! 移植版ガイド」の該当箇所をどうぞ。

アケアカNEOGEO(PS4・Xbox One・Nintendo Switch・Windows・iOS・Android)

アケアカ版タイトル画面画像

株式会社ハムスターによるレトロアーケードゲームのアーカイブプロジェクト『アーケードアーカイブス』。お求めやすい価格と信頼のクオリティ、とりあえず単体で普通に遊ぶなら間違いのない一本です。アーケード再現がコンセプトのため追加要素の類は最低限ですがそこも硬派でいい感じかも。

多くのプラットフォームで展開されているうえWindows版やスマートフォン版まであるためゲーム機すら必要ありません。お持ちの環境に合わせて購入できます。

詳しくは「あそぼう! 移植版ガイド」の該当箇所をどうぞ。

NEOGEO mini系列の商品群

ネオジオミニ選択画面画像

いちおう現行世代として紹介。いわゆる「ミニハード」系商品であるNEOGEO mini、数多あるラインナップの一部に斬紅郎無双剣が収録されています。収録タイトルがややこしいのでよく調べて購入しましょう。

日本で展開されたものでは『サムライスピリッツ限定セット』シリーズか『NEOGEO Arcade Stick Pro』が斬紅郎無双剣を収録した商品です。中古市場でよく見かける初期のNEOGEO miniには収録されていないので注意。

日本での展開が終了後、中国のUnicoが展開するようになった「MVSなんちゃら」系列では斬紅郎無双剣がレギュラー化しており安心して購入できます。いやだからといって『MVSX』はデカいので別の意味で安心できませんが。今から買うなら『MVS mini』がいいのかも?

詳しくは「あそぼう! 移植版ガイド」の該当箇所をどうぞ。コントローラー問題についても書いてあるよ。

ゲームセンターでアーケード版を遊ぶ

極端な話、ゲームセンターで動いていればそれがいつでも現行機です。2024年現在、東京都立川市のゲームセンターWILL様にて定期対戦会が開催中。

遅延のないブラウン管モニターとガッチリ安定感あるコントロールパネルでプレイできるのが大きな魅力。お店に集う人々と対面の交流を楽しむ、ときには違うゲームで遊ぶ……などゲームセンターならではの体験も貴重なものです。あなたにとってかけがえのない出会いがあるかも?

誰かが主催しているイベントに参加したり、自分で企画したり運営したりするのもゲームの楽しみ方のひとつ。みんなで斬サムのコミュニティを広げよう!

練習環境はどうするの?

以上のように現代でもさまざまな環境で斬紅郎無双剣を遊ぶことができますが、現行機向けの移植はいずれもネオジオ版のシンプルな再現を目的としておりトレーニングモード・プラクティスモードのような追加機能がないのが悩ましいところ。

そのため「練習」という観点では一工夫が必要です。以下は、現代において斬紅郎無双剣の「練習環境」として考え得るものの例です。基本的には現行機で実行可能なものに限って紹介します(一部、旧世代機も紹介します)。

対戦モードをひとりで遊ぶ

棒立ちの対戦相手を練習台にするシンプルな方法です。相手が動かないので落ち着いて練習できます。『サムライスピリッツ ネオジオコレクション』やNEOGEO mini等、クイックセーブ・ロードがある環境なら特定状況の再現もしやすく便利。

ひとりでふたり遊ぶ画像
ひとりでふたつ操作すれば練習し放題! って画像じゃよくわからん

移動やガードを手伝ってくれる協力者(または器用な足)が存在するなら尚良いですが、本作のコンボにはタイミングがシビアなものは少なく棒立ちの相手でもそんなに不便はないかも。とくに背面からのコンボなら「背面くらい」(「コレだけ! ド定番連続技ガイド」参照)のおかげで繋がっているかが一目瞭然、ノーガードの相手でも全く問題ありません。相手との位置関係を変えたい場合も「回り込み」や「防御崩し」などを活用すればひとりで相手を動かせます。

ひとりでふたり遊ぶ画像
これが背面くらい。背中向きのまま=繋がってる、ってこと

この方法の欠点は、対戦を始めるためにコントローラーをふたつ操作する必要があること。PC版の『サムライスピリッツネオジオコレクション』ならキーボードが使えるため少し楽になるかもしれません。Nintendo SwitchならJoy-Conなどを併用するのも良いでしょう。

サムコレでキーボードを使う画像
PC版のサムコレではキーボードが使える。知ってるとちょっと便利

対CPU戦を活用

ごくふつうの遊び方といえますが、動く相手と練習するならやはりこれが基本。機種や環境を問わず使える方法です。

本作のCPUは強いというのが定説で、実際その通りではあるのですが、超反応や理不尽な動きは少なく人間寄りの強さで、攻めが上手い傾向にあります。そのためガードや「避け」といった防御行動を活用しながら立ち回る、実戦に近い形の練習ができます。対人戦を意識するなら、じつはかなり有効な練習法です。

また本作のCPUキャラクターの半数くらいは「回り込み」への警戒が甘いことが多く、背面コンボの練習台に使えます。技を誘って反撃を決めていくのも良いでしょう。対CPU戦でもできることはいろいろあります。当サイトの「対CPU戦 ワンポイントガイド」も参考にぜひ攻略してみてください。

お友達を誘って対戦・練習

結局のところ、対戦ゲームで一番欲しいものは「同じくらいのレベルの対戦相手」というのが昔から変わらないたったひとつの真実です。理想論であり、誰もが実現できるものではないことは百も承知ですが……実現できるならこれが最高の環境でしょう。

ちなみに『サムライスピリッツ ネオジオコレクション』ならオンライン対戦が可能なため、遠くのお友達とも一緒に遊べますよ。お友達を誘ってレッツ斬サム!

旧世代機のトレモ環境

最後に旧世代機についても紹介します。本作の移植版のうちPS2・Wiiで発売された『サムライスピリッツ六番勝負』にはプラクティスモードがあります。もちろん制限時間と体力の制限なく練習が可能。これらのハードを持っている、または興味があるなら入手するのも良いでしょう。ハードもソフトも安価に流通しています。なおプラクティスモードの挙動に一部バグがあることには注意(詳細は「あそぼう! 移植版ガイド」の該当箇所で)。

PSPで発売された『Samurai Shodown Anthology』は海外版の六番勝負で、こちらにもトレーニングモードがあります。「携帯できる斬サムトレモ」として唯一無二の存在。海外版とはいえ国内市場でもけっこう流通しており、相場もお安め。

さらに旧世代となりますが、セガサターン版はオプションで制限時間と攻撃力の設定を変更できるため疑似トレモ環境が作れます。移植度も良好。ただし1990年代のCD-ROM系の移植版は天草の小足が弱体化されているなど一部仕様に原作と異なる点があります。

斬サム視点のコントローラー選び

対戦格闘ゲームの主たる市場がアーケードから家庭用に移って久しく、コントローラーなどのゲーミングデバイスも人それぞれ好みのものを選ぶのが当たり前になりました。「格ゲーやるならジョイスティック」というのも過去の話。結論は「自分に合うものがベスト」となってしまうのですが、ここでは斬紅郎無双剣のためのコントローラー選びを考えてみましょう。

斬サムの入力面の特徴

前提条件として、本作の特徴を入力面から見ていきましょう。「基本動作解説」「特殊動作解説」のページも適宜参照してください。

😄ボタン数が少なめ

本作のゲーム中で最低限必要なのは方向入力1系統と攻撃ボタン4つ(弱・中・強・蹴)のみ。このほかゲームスタートに使うボタンや各ソフトのメニューを開くボタン、各機種のホームボタン(PSボタン・Xboxボタン等)があればひとまず差し支えなく遊べるでしょう。現代のコントローラーならまず間違いなく上記の条件を満たすはず。

一部の移植版では同時押しショートカットも設定できるので、空いたボタンに割り当てると便利です。それでも使用ボタン数は一般的なコントローラーで十分足りる程度でしょう。

サムコレのボタン設定画面の画像
攻撃ボタンが4つあればとりあえず遊べる。画像は『サムライスピリッツネオジオコレクション』の初期設定

😄必殺技が出しやすい

多くの2D格闘ゲームと同様、必殺技を出すために「↓↘→」・「→↓↘」などのコマンド入力が必要ですが、本作のコマンドの受け付けはかなり易しめ・ゆっくりめの部類。昔の格闘ゲームではしばしばコマンド入力のクセが強く技が出しづらいものもありますが、本作はまったくクセがなく素直な入力感。この点からもコントローラーを選びません。

😄コンボが簡単

主力コンボの多くが「中攻撃キャンセル必殺技」や「小足連発」程度(ド定番連続技ガイドも参照)。斬り攻撃をヒットさせるとスロー演出がかかるためキャンセルがゆっくりで良いのも本作の特徴で、必殺技自体の出しやすさもあり基本コンボはかなり簡単。冗談抜きで格ゲー初心者にもオススメです。

難しめの目押しコンボなども一部にあるものの、コントローラー選択に影響するものではありません。

🤔難しいコマンドもある

一部のキャラクターには「↓↙←↓↙←」・「→↘↓↙←→↘↓↙←」といったグリグリ回すようなコマンドや「↘+ボタン」・「↓↓」・「→←→←」のようなチョン押し系コマンドが存在するため若干の慣れが必要になります。これらのコマンドを持つキャラクターを使う場合、回転や斜め・同一方向の入れやすさなどの点を考慮してコントローラーを選ぶのも良いでしょう。

🤔同時押しを多用

主力の「見切り(避け)」に代表されるボタン同時押しのシステムを多用します。コントローラー選択およびボタン配置設定で考慮すべき点のひとつ。同時押しボタンを設定できる移植版もありますが、そのぶん使うボタンが増えることになります。自分に合ったスタイルを追求してみましょう。

本作の同時押しは僅かにズレても認められるため、入力そのものはさほど難しくありません(後のシリーズ作品のようにズレが許されないビタ押しではありません)。隠しキャラ使用コマンドのみズレなしのビタ押しが必要です。

アケアカのボタン設定画面の画像
一部の移植版では同時押しボタンが設定できるので適宜活用していこう。画像はアケアカNEOGEO版の初期設定

どんなコントローラーがいいの?

攻撃ボタンは4つ。コマンド入力も比較的簡単。操作面では非常に遊びやすいゲームです。手に馴染んでいるコントローラーや、すでに他の格闘ゲームで使っているコントローラーがあるなら、本作でも同じもので差し支えありません。

SteamならPC向け・家庭用ゲーム機向けを問わず多くのUSBコントローラーが使えます(参考:ゲーム機のコントローラ,Steamで使うとどんな感じ? Xbox / PS / Switch用の8モデルで接続方法や使用感をまとめてみた|4Gamer.net)。Windows版のアケアカNEOGEOでは「XInput」対応のコントローラーが必要です。スマホ版のアケアカNEOGEOではお使いのスマホに対応したBluetoothコントローラーが必要です。

家庭用ゲーム機では各プラットフォームに対応したコントローラーが必要になりますが、コロンバスサークル・BrookやMayflashといったメーカーから発売されているコンバーターを活用すれば、ひとつのコントローラーを複数のプラットフォームで使い回すことができ便利です(例:コロンバスサークルのスーパーコンバーター)。

オフラインのイベントはゲームセンターで行われることがほとんどです。外部コントローラーには対応しておらず備え付けのレバーとボタンでプレイすることになるため、ゲームセンターでのプレイを想定するならレバー操作やボタン同時押しへの適応が必要になってきます。

天面4ボタンパッド

各種ゲーム機に付属しているもの(いわゆる「純正」)など、ごく一般的な形状のゲームパッドです。もちろん全く問題なく斬サムを遊べます。「手前の4ボタンで攻撃・LRに同時押しボタン」のような使い分けができるためわかりやすく、とっさの対応力にも優れています。配置を工夫して自分に合った使い方を見つけましょう。

このカテゴリーは最も選択肢が多く価格帯もさまざま。まずは純正や定番品から始め、こだわりたくなったらその他のサードパーティ製品を探すのが良いかもしれません。世界のeスポーツシーンでもPS系をはじめとする純正品が活躍しており、純正品にも十分なポテンシャルがあります。

製品例:DualSense ワイヤレスコントローラー(PS5)、DUALSOCK 4(PS4)、Xbox ワイヤレス コントローラー(Xbox・PC)、Nintendo Switch Proコントローラー(Switch)、ホリパッド(PC・Switch・Xboxなど各機種版あり)、8BitDo Ultimate C(Xbox・PC・Switchなど各機種版あり)、HORI EDGE301(PC)、Logicool F310 ゲームパッド(PC)ほか多数

天面6ボタンパッド

親指で押せるボタンを増やし、格闘ゲームやレトロゲームでの利便性の高さを謳うゲームパッドです。斬サムでは攻撃ボタンは4つあれば十分ですが、横に3つ並べたい、同時押しボタンも天面に配置したいなどの場合は検討する価値があります。

さらにこのカテゴリーの製品は、方向ボタンが円形で斜めや回転の入力がしやすい、トリガーが浅く押し込みやすい、アナログスティックが邪魔にならないなど、ボタン配置以外の部分も格闘ゲームやレトロゲームに適した仕様になっていることが多く、そのような観点から選んでも良いでしょう。

製品例:HORI ファイティングコマンダーOCTA(PC・PS5・Xboxなど各機種版あり)、8BitDo M30(Xbox・PC・Switchなど各機種版あり) など

レバータイプアケコン

格ゲーといえば多くの人が想像する、大きな箱にジョイスティックレバーとボタンが据え付けられたコントローラーです。斬サムをゲームセンターで遊ぶ場合には備え付けのコントロールパネルでプレイすることになるため、レバー操作と同時押しへの適応が不可欠。その練習には最適なコントローラーでしょう。

製品により差があるもののカスタマイズの余地が大きく、好みのレバーやボタンに交換したり、天板にイラストを貼ったりと「趣味の道具に凝る」楽しさは一番。アケコン沼にハマってしまうかも?

レバーを交換する場合、格闘ゲーム向けとしてよく使われるのが三和電子製のレバー(JLF-TP系やJLX-TP系)です。1990年代の主流で今も根強い人気があるセイミツ工業製のレバー(LS-32系やLS-40系)も、操作感が良く、当時っぽい雰囲気が出てオススメです。

製品例:HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA(2024年7月にPC向けで復活)、HORI ファイティングスティックα(PS5・PC版のほかXbox版あり)、Qanba Drone 2(PS5・PC)、8BitDo Arcade Stick(PC・Switch版のほかXbox版あり) など

レバーレスアケコン・キーボード

アケコンの方向入力をレバーからボタンに置き換えることで、素早い入力ができると近年人気が高まっているのがレバーレスアケコンです。キーボードによるプレイも広い意味でこれに含まれるでしょう。

レバーアケコン同様にカスタマイズの幅が広いうえ、小型のボタンや薄型のスイッチを使ってコンパクトに仕上げるなど、レバーアケコンとは違った魅力があります。

最先端で変化が大きい分野のため詳細は割愛しますが、相次いで新製品が登場している活発な市場なので、追いかけてみるのも良いでしょう。