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第三章 特殊動作解説(前編)

この章では零SPECIALに存在する様々なアクションや、ゲージを使った奥義など本作固有の特殊システムについて解説します。数が多いですが、ぜひ少しずつ覚えてゲームを楽しんでください。

このページでは前編として投げ回避行動や各種防御システムなどを解説します。怒りゲージなどのゲージシステムについては後編のページを参照してください。

特殊動作一覧

8方向レバーとABCDボタンを使用します。

コマンドは自キャラクターが右を向いているとき(相手より左にいるとき)のものです。左を向いているとき(相手より右にいるとき)には左右逆に入力してください。

特殊動作(D行動)

飛び込み→+D
下段避け←+D
前転↘+D
後転↙+D
伏せ↓+D

特殊動作(各種システム技)

弾き返し武器あり状態で↓↙←→+D
真剣白羽取り素手状態で↓↙←→+D
不意打ちB+C同時押し
小追い討ち相手ダウン中に↙ or ↓ or ↘+BC
大追い討ち相手ダウン中に↑+BC
クイック起き上がり自分ダウン中に↑
前転起き上がり自分ダウン中に→
後転起き上がり自分ダウン中に←
鍔迫り合い相手と武器攻撃がかち合うと発生
武器拾い素手状態で武器の上に立ってAボタン
武器捨て挑発スタートボタン3回
自決武器あり時に←→↘↓+スタートボタン

特殊動作(D行動)

D行動:特定のレバー操作+Dボタン

Dボタンとレバーの組み合わせでさまざまな特殊動作がおこなえます。通称「D行動」。D行動には「飛び込み」・「下段避け」・「前転」・「後転」・「伏せ」の5種類があり、それぞれ投げを回避する効果を持っていることから総称して「投げ回避行動」とも呼ばれます。見事投げを回避できれば相手は投げスカりモーションとなって大きな隙が生まれます。

D行動一覧表の画像

なおD行動はいずれも一長一短の性能差。それぞれの性質をしっかり理解して活用することが重要です。

飛び込み:→+D

前方に小さく跳ねます。足元への攻撃を回避しつつ移動できるほか、動作中に相手をすり抜けられることが特徴。近距離で使えば相手の背後を取れることになりますが、しっかり引き付けないと投げスカりを誘発しづらく純粋な投げ回避狙いには適していません。どちらかというと移動技に近い性格。

ちょっとした撹乱効果があり混戦となると結構対処が難しいのが困り物。防御崩し(突き飛ばし)を投げ間合い外で入力するとコレに化ける通称「6CD」は零SPECIAL名物(6はレバー前の意味)。突然出されても慌てず対応できるようになりたいですね。

下段避け:←+D

その場で小さく跳ねます。その名のとおり足元への攻撃を回避できます。飛び込みと比べ相手との位置関係が変わらないため投げスカりを誘発しやすく、動作も小さめなため投げ回避後の反撃がしやすいことが特徴。コマンド的にも立ち回りに取り入れやすく、投げ回避行動のスタンダードといえる位置付け。

相手の目の前で無防備になるため狙いが外れると隙だらけなのが欠点。また動作の遅いキャラではせっかく避けても反撃がしづらいため、他のD行動を活用する必要があります。

前転:↘+D

前方へ一定距離転がります。高い位置への攻撃を回避できるほか動作の出始めは全身無敵。さらに動作後半は必殺技などでキャンセルが可能。

一見いいことずくめですが、肝心の投げ回避時間は極めて短く投げ回避目的にはあまり適していません。投げ回避行動というよりは、特定の技を回避しつつ接近したり、キャンセルを生かして奇襲・反撃を仕掛けたりといった移動技としての用途がメイン。とくにコマンド投げを持つキャラなら中間距離から突然投げを仕掛けに行けるため非常に有効に活用できるでしょう。

後転:↙+D

後方へ一定距離転がります。投げ回避時間・打撃無敵時間ともに短めで純粋な回避目的では使いづらいですが、キャンセルの受付時間が非常に長くなっているのが特徴。

主な用途は間合い調整や牽制。簡単なコマンドで素早く間合いを変えられるのは地味ながら便利。立ち回りに変化をつけられます。追ってこない相手にはキャンセル飛び道具で牽制、深追いしてくるならコマンド投げで反撃……など、いろいろな使い道が考えられます。使わないのはもったいない。

伏せ:↓+D

その場に伏せて姿勢を低くします。投げ回避時間の長さが最大の特徴で、下段避けと同様に相手との位置関係が変わらないため非常に投げスカりを誘発しやすいです。しかも動作後半は必殺技などでキャンセル可能。投げを回避すればそのまま必殺技で反撃できるのはもちろん、読みが外れてもある程度のフォローがききます。性能だけならD行動随一。前述のように下段避けが使いづらいキャラやキャンセルから大技が入る状況では伏せを選択するとよいでしょう。

キャンセルしなかった場合は終わり際に結構な隙があるため読みが外れると危険。動作中も無敵というわけではなく低い位置への攻撃は普通に食らってしまいます。

最大の欠点は出しづらいこと。レバーを真下に入れないと出ないうえ、他の行動の受付時間の関係なのか咄嗟に出そうとしても何故か出ないことが多いです。ちょっと長めにレバーを真下に入れておかないと出ないイメージ。……と、なかなかクセがありますが使いこなせるとカッコイイ。使おう。

その他の投げ回避行動

投げを回避できる行動はD行動だけではありません。基本動作のジャンプやバックステップ、後述する「不意打ち」(一部キャラを除く)などで空中にいる扱いになっていればそもそも投げは食らいません。また一部の通常技や必殺技、後述の「怒り爆発」・「無の境地」・「絶命奥義」といったシステムにも投げに対する無敵時間があるものがあります。

これらもD行動と併せて是非覚えておきましょう。もちろん「丁寧な牽制で相手の接近を未然に防ぐ」というのも立派な投げ対策といえます。

ガードに対抗するダッシュ投げ、ダッシュそのものに対処する牽制、投げを読んでD行動、D行動対策に攻撃や様子見、攻撃や様子見に対処するためにガード……。零SPECIALの投げ関係の駆け引きをまとめるとこんな感じ。この駆け引きを楽しめるようになったらもう一人前でしょうか。ダッシュ投げとその周辺の駆け引きは零SPECIALの中核をなす要素です。最初はわかりにくく感じるかもしれませんが、慣れてくれば必ず、本作ならではの緊張感や爽快感を味わえることでしょう。

特殊動作(各種システム技)

弾き返し:武器あり状態で↓↙←→+D

コマンドを入力すると武器を空振りするような動作をし、ここに相手の攻撃を受けると見事! 弾き返して大きな隙を与えます。与える隙はかなり長く、全キャラで大斬りクラスやそれ以上の攻撃が確定します。もちろん空振りするとこちら側にそれなりの隙ができるので注意。

弾ける攻撃は原則として「地上の武器攻撃のうち、足元を狙うもの・柄などで殴るもの(打撃)以外」となっています(一部例外あり)。牽制用の立ち斬り技などが狙い目。相手の主要技を知り、動きを読みましょう。通常技に限らず必殺技でも弾けるものがあります。

なお成功時に与える硬直時間は「小斬り=大斬り=ダッシュ攻撃<中斬り」という感じで中斬りのみ長めになっています。中斬りを返した場合は後述の「絶命奥義」など通常のコンボに組み込めない大技も決まるようになっているため、相手の牽制技への知識や読み・誘いが勝負を分けることも。また大斬りとダッシュ攻撃を返したときには相手を素手にする効果があり、こちらも勝敗への影響が大きいです。

真剣白羽取り:素手状態で↓↙←→+D

簡単にいえば弾き返しの素手版。成功すると相手の武器を飛ばしつつ蹴飛ばしてダウンさせます(ダメージ無し)。ピンチを脱しつつ一発逆転のチャンス。素手になったら忘れず狙いましょう。戦況を一変させられるかも。

白羽取り成功時のダウンは通常と異なる特殊なもので、相手はクイック起き上がりも移動起き上がりもできない時間固定の強制ダウンとなります。その間に武器を回収しましょう。白羽取り自体の動作もコンパクトかつ失敗しても隙が小さいため、積極的に狙っていってOKです。キャンセルからも出せるため隙消しのように使えるほど。

不意打ち:B+C同時押し

いわゆるシステム中段。しゃがみガードができない「中段攻撃」を全キャラ共通のコマンドで繰り出せます。キャラにより小さく跳び上がって攻撃するタイプと地上から仕掛けるタイプに分かれ、さらに相手をダウンさせる・させないなど細かな性能差も。実戦で使われることが多いシステムなので、どのキャラがどんな不意打ちを持っているかは少しずつ覚えていきたいところ。

中段攻撃ということでどんどん使いたくなるところですが、攻撃が出るのはさほど速くなく、集中している相手には見切られてしまいます。隙も大きく、ガードされると反撃を受けるため多用は禁物。積極的な崩しというよりは、リーチの長さや判定の強さ、足元無敵を生かして立ち回りに組み込んでいくのが良いでしょう。

小追い討ち:相手ダウン中に↙ or ↓ or ↘+BC

いわゆるダウン攻撃。ダウン中の相手に追加ダメージを与えます。塵も積もれば何とやら、しっかり稼いでいきましょう。確定状況はキャラによってさまざまですが、端で前に投げた場合に確定するのはすでに述べたとおり。

大追い討ち:相手ダウン中に↑+BC

こちらもダウン攻撃。動作はやや大きくなりますが、そのぶん威力も若干上昇。たいていは特定の必殺技のあとなど確定状況で連続技のように使われます。キャンセルから出すこともできるので、蹴り技などダウンを奪える技がキャンセル可能ならそのまま確定するケースも。

各種起き上がり:自分ダウン中に↑ or ← or →

それぞれクイック、前転、後転起き上がり。いずれも動作中は完全無敵状態で特にリスクはないので状況に応じて使い分けましょう。前転起き上がりでは相手をすり抜けられます。

これらの起き上がり動作はダウン中ならいつでも入力を受け付けており、あえてしばらく寝たままでいることも可能。確定していない追い討ち攻撃をもらうリスクはありますが、起き攻めのタイミングをずらすことができます。

じつはキャラによっては起き上がりの終わり際はキャンセルが可能。コマンド投げを持っているキャラなら特定の技や追い討ちに確定で反撃が取れるので探してみましょう。

鍔迫り合い:相手と武器攻撃がかち合うと発生

ボタン連打のチカラ比べが発動し、敗れたほうが武器を飛ばされ素手になってしまうシリーズ伝統のシステム。

武器を失うと素手状態になり、武器攻撃が威力の低いパンチ攻撃になってしまうほか斬り攻撃をガードしても体力を僅かに削られてしまうようになります。これもシリーズ伝統です。

各ラウンドの制限時間が一定以上残っている状態で、特定の通常技の特定の部分同士が重なり合うと鍔迫り合いが発生します。鍔迫り合いになったら、とにかくボタンを連打(どのボタンでもOK)。連打数が先に10に達したほうが勝者となり、敗者側は武器を飛ばされ素手になってしまいます。

狙って起こすのは難しいですが、鍔迫り合いに勝てばそのラウンドを非常に有利に進めることができるでしょう。発生したらすぐさま反応していきたいところ。

武器拾い:素手状態で武器の上に立ってAボタン

素手になってしまったら、落とした武器の真上に立ってAボタンで武器を拾えます。自キャラの中心と武器の中心をしっかり合わせるように立つのがコツ。拾う動作には隙があるので安全に拾うためには相手をダウンさせるなどの状況を作らなければなりません。

じつはこの武器拾い、防御崩しの動作中にも可能。相手を投げながら、そこに武器があれば武器を拾うことができるというわけ。安全に武器を拾えるだけでなく、崩し斬り以外の技を繋げることができ独特の連続技が作れます。いろいろ試してみましょう。

千両狂死郎、緋雨閑丸、羅刹丸は拾う動作をキャンセルして必殺技等が出せます。徳川慶寅の武器拾いには攻撃判定があり、なんと弾き返し可能(小斬り扱い)。覚えておくとよいでしょう。

武器捨て挑発:スタートボタン3回

自ら武器を捨て素手になりつつ、相手を挑発します。

シャルロット、真鏡名ミナ、劉雲飛のみ武器捨て中の動作をキャンセルしてフェイント的に必殺技等が出せます。リムルル、風間蒼月には捨てた武器に攻撃判定があり、ダウン攻撃として使うことができます。一種の屈辱技。

自決:武器あり時に←→↘↓+スタートボタン

その名のとおりのシステム。当然そのラウンドは負けになります。

勝ち目のないラウンドを素早く捨てることで、相手に瞑想(後述)をさせない・自分の怒りを切らさないなどの効果があります。忘れずに使っていきましょう。なおコマンド成立時点で無敵になるため確実に負ける(?)ことができます。

ちなみにこの自決、アーケード版で「ざんぎゃく」レベル設定が1だと出すことができません。試合に影響するので、大会などのイベントを主催するなら事前に設定を確認しておきましょう。

★★2023年6月のリニューアルここまで★★ またちょっとずつ更新します