第二章 基本動作解説
このページでは、移動や攻撃・防御など零SPECIALの基本的な動作を解説します。じりじり歩いて間合いを調節し、斬り技で立ち合う……基本的な動作が後々まで重要となる本作。しっかりカラダに馴染ませておきましょう。
このページのドット絵イラストはサークル雨峠・さりぴ先生よりご提供いただきました。ステキ! ありがとう!
基本動作一覧
コマンドは自キャラクターが右を向いているとき(相手より左にいるとき)のものです。左を向いているとき(相手より右にいるとき)には左右逆に入力してください。
【移動&防御系】 レバーによる基本動作
前進・後退 | レバー → or ← |
しゃがみ | レバー ↙ or ↓ or ↘ |
ジャンプ | レバー ↖ or ↑ or ↗ |
ガード | レバー後ろ方向で攻撃を受ける(立ち・しゃがみ) |
踏み込み | レバーを素早く→→ |
退き込み | レバーを素早く←← |
移動起き上がり | ダウン状態から起き上がるときにレバー ← or → |
【攻撃系】 ボタンによる基本動作
斬り技 | A or B or A+Bボタン |
蹴り技 | Cボタン |
防御崩し | 接近して→+CD同時押し(突き飛ばし) or ←+CD同時押し(引っ張り) |
崩し斬り | 防御崩し成功後に斬りボタン |
【移動&防御系】レバーによる基本動作
前進・後退:レバー → or ←
レバーを入れた方向に歩いて移動します。レバーを入れ続けると歩き続けます。
基本中の基本ながら重要な行動です。双方が闘いやすい間合いを探ることから対戦が始まると言っても過言ではありません。サムライらしくジリジリと間合いを調節していきましょう。相手への接近も歩きが基本になります。
しゃがみ:レバー ↙ or ↓ or ↘
しゃがんで姿勢を低くします。レバーを入れ続けるとしゃがみ続けます。
姿勢を低くするだけでなく「その場にとどまる」という意味でも便利な行動。とくにレバー↙方向(斜め後ろ)なら後述する「しゃがみガード」を兼ねているため安心できます。慌てず、落ち着いて様子を見ていきましょう。
ジャンプ:レバー ↖ or ↑ or ↗
レバーを入れた方向に高く跳びます。どのキャラクターも超人的な跳躍力です。飛距離や高さなど、まずは自分の使うキャラクターの使用感をつかんでおきましょう。
主な用途は奇襲、緊急回避。一気に居場所を変えられる反面、軌道や速度がキャラごとに決まっているため対処されやすいという欠点も。乱発せず要所要所で使えると上達できます。
ちなみにレバー↑で真上に跳ぶことを「垂直ジャンプ」、↖方向や↗方向では「斜めジャンプ」というので覚えておきましょう(斜めジャンプをさらに前ジャンプや後ろジャンプということも)。
ジャンプ中にボタンを押すとボタンに対応した「ジャンプ攻撃」がでます。
ガード:レバー後ろ方向で攻撃を受ける
レバーを後ろ方向(=相手と反対側)に入れた状態で攻撃を受けると防御動作をとります。ガードに成功すればダメージを受けません。ただし「必殺技」をガードしたとき、および素手状態で相手の武器攻撃をガードしたときには僅かにダメージを受けます(「削り」といいます)。
零SPECIALのガードには「立ち」・「しゃがみ」の2種類があります。
立ちガード:レバー ← で攻撃を受ける
レバーを後ろ方向に入れたまま相手の攻撃を受けると「立ちガード」となります。立ちガードでは足元を狙う「下段攻撃」は防げません。
しゃがみガード:レバー ↙ で攻撃を受ける
しゃがんで防御します。立ちガードで防げない「下段攻撃」も防げるかわりに、ジャンプ攻撃など頭を狙う「中段攻撃」が防げません。とはいえ「中段攻撃」は種類が限られており、基本はしゃがみガード主体でOKです。
上下のガードの使い分けは、2D格闘ゲーム初心者が最初に戸惑うポイントのひとつ。はじめのうちは、なるべくレバーを↙(右向き時)に入れつつ闘って、相手が上から来たときだけ←で受け止める……という意識で練習するとよいでしょう。
足元を狙うのが「下段」、しゃがんだ頭を狙うのが「中段」ということで、では「上段」はないのかというと、あります。2D格闘ゲームでは「上段攻撃」という言葉は「下段でも中段でもないふつうの攻撃」を指して使われます。ちょっとヘンですが、そういうものだと思ってください。3D格闘ゲームでは、しゃがみ状態に空振りする技を指していたのでまさしく「上段」でしたが、2Dではちょっと違う意味になりました。これもひとつの文化の歴史。
踏み込み:レバーを素早く→→
相手の懐に潜り込み奇襲をかけます。いわゆるダッシュ。2回目のレバーを入れっぱなしにすると走り続けます。入力をやめるか、レバーを後ろ方向に入れる、または相手に接触すると止まります。
サムスピシリーズの特徴のひとつともいえる代表的なシステムで、立ち合いの流れを変えるため多用される行動です。スピード感があるためプレッシャーをかけやすく、上手く使えば相手に何らかの対処を迫ることができるでしょう。
ダッシュ中にボタンを押すとボタンに対応した「踏み込み攻撃」を出すこともできます。
レバーを後ろ方向に入れて止まると、普通に止まったときよりも若干ながら隙が少なくなります(踏み込み急停止)。最初のうちはあまり意識する必要は無いですが、ゲームに慣れたら試してみましょう。動きの幅が広がります。
退き込み:レバーを素早く←←
跳び退いて素早く間合いを離します。いわゆるバックステップ、「バクステ」。緊急回避に便利な行動ですが動作中は無防備。読まれて狙い撃ちされないように注意。
なお動作中は空中にいる扱いになるので一部の空中必殺技を出すことができます。対応する技を持っているキャラなら活用してみましょう。
移動起き上がり:ダウン状態から起き上がるときにレバー ← or →
起き上がるときレバーを左右に入れているとその方向に移動してから起き上がります。動作中は完全無敵状態で特にリスクはないので望みの位置に移動するのに使いましょう。
何も入力しないか、真上など無関係な場所に入力すると移動せずその場で起き上がります。こちらも特にリスクはないので適宜使い分けていきましょう。
【攻撃系】ボタンによる基本動作
斬り技:A or B or A+Bボタン
武器を用いた攻撃。Aで弱斬り、Bで中斬り、A+B同時押しで強斬り。小斬り・中斬り・大斬りと言うことも。このへんはお好みで(当サイトでは小中大表記が多いです)。
立ち・しゃがみなど自分の姿勢や、相手との位置関係によって技が変化するため、多彩な攻撃を行うことができます。格闘ゲームの楽しさのひとつ。もちろん最初からすべてを使いこなす必要はありません。「相手の近くではこれ」「ジャンプで跳び込むときはこれ」など状況ごとに使いやすい技を探すのが勝利への第一歩。
ちなみに、このように単純なボタンのみで出せる攻撃を総称して「基本技」または「通常技」というのでこの機会に覚えておきましょう(その反対が「必殺技」・「特殊技」)。
武器を落として素手状態になると、どのボタンでも威力が低い「素手攻撃」となります。
零SPECIALでは基本的に技の威力が大きいほど剣気ゲージの消費量も大きくなる傾向にあります。一部の大斬りにはガードや空振りで剣気全消費というペナルティがついているものも。安易に大技を振り回しているとすぐガス欠になってしまうので気を付けましょう。
技の変化 | イメージ | 説明 |
遠距離立ち | 相手と遠く、立っているときに出る技。小斬りや中斬りでは相手の動きを抑える「牽制」に向いた技が多く、立ち回りの基軸になりやすい。大斬りでは、まさにサムスピ! という感じのチカラ強くてカッコイイ技が多い。有名な覇王丸の「斬鉄閃」もここ。 | |
近距離立ち | 相手の近くで立っているときに出る技。小斬りではやはり相手を押さえつけるような技が多い。中斬りはほとんどのキャラで「キャンセル」がかかりコンボの起点になる。大斬りは咄嗟にダメージを奪いたいときに。 | |
遠距離しゃがみ | キャラにより色々な技が出るが、おおむね遠距離立ちと似た傾向。相手の足元を狙う下段攻撃になるキャラも。 | |
近距離しゃがみ | やはりキャラにより様々ながら、近距離立ちと似た傾向。しゃがみ攻撃は遠近の区別がないものも多い。 | |
ジャンプ | ジャンプ中に攻撃ボタン。攻めに守りに使う機会が多いので、まずは自分が使いやすいものを探しておこう。「下方向に強い」「横に長い」など技によって得意分野が異なるので、使い分けできるとさらに上達できる。垂直ジャンプと斜めジャンプで別の技になるものも。 | |
踏み込み | ダッシュ中に攻撃ボタン。奇襲、ゆさぶりに最適。零SPECIALでは比較的多用することになるので使いやすいものを探そう。また零SPECIALでは素手ダッシュ攻撃は相手をダウンさせられる。武器回収のチャンス。 |
蹴り技:Cボタン
脚を使った攻撃。
まず斬り技と同じ「立ち・しゃがみ・ジャンプ・踏み込み」の4種類(遠近の違いは無し)。加えてレバー↘+Cで「足払い」・レバー→+Cで「下段狙い攻撃」という技を使うことができます。少しややこしいですが「レバー前方向で変化する」と覚えればオッケー。
基本的にしゃがみC・↘+C・→+Cは下段攻撃(立ちガードで防げない攻撃)となりますがキャラによって例外も(→+Cで跳び上がるナコルルなど)。サムライスピリッツにおける蹴り技は、地味ながらも動きの幅を広げてくれる重要な存在。ゲームに慣れたら色々試してみましょう。
さらに蹴り技には(斬り技と異なり)ガードされたり空振りしたりした場合に剣気ゲージを消費しないというメリットも。「とりあえず」で出すなら蹴り技のほうがお得な場面もあります。
技の変化 | イメージ | 説明 |
牽制攻撃(しゃがみC) | レバーを↙または↓に入れた状態でCボタン。いわゆる「小足」(こあし・しょうあし)。接近戦で使いやすいキャラが多い。小斬りと上手く使い分けて接近戦を組み立てよう。 | |
足払い(↘+C) | レバーを↘に入れてCボタン。相手を転ばせる、長めの足払いやスライディングを繰り出す。他のゲームで言うところの「大足」に相当する技。キャラにもよるが、主に中間距離でのアクセント的に使われることが多い。 | |
上段蹴り(立ちC) | レバーを中立、または後ろに入れてCボタン。キャラによって様々な蹴り技を繰り出す。使いこなすと動きが豊かになるかも。 | |
下段狙い攻撃(→+C) | 名前的にはローキックなど相手の足元を蹴る技を繰り出すシステム……なのだが、キャラによって跳び上がる蹴りやスライディングなど様々な技に充てられていて個性豊か。持ちキャラの技をチェックしてみよう。 | |
跳び蹴り(ジャンプC) | ジャンプ中にC。大斬りより威力は低いが、出るのが速かったり、相手の技に打ち勝ちやすいものが多い。ジャンプ小斬りやジャンプ中斬りと併せてバリエーションとして取り入れていこう。 | |
踏み込み蹴り(ダッシュC) | ダッシュ中にC。傾向は足払い(↘+C)に似ている。相手を転ばせるスライディング系の技が出る。めり込むと危険なことが多いのでゲームに慣れたら試してみよう。 |
防御崩し:接近して→+CD同時押し(突き飛ばし) or ←+CD同時押し(引っ張り)
相手をつかむ、いわゆる「投げ技」。格闘ゲームのお約束、ガードできない攻撃手段。
前に投げるのが「突き飛ばし」で後ろに投げるのが「引っ張り」。これ自体にダメージはなく、次に説明する「崩し斬り」に派生することではじめてダメージを与えられます。よほどの狙いがない限り崩し斬りに派生しておくのが普通。
なお、このように共通システムとしての投げ技を総称して「通常投げ」や単に「投げ」といいます。半蔵や腐れ外道などが持っている必殺技としての投げは「コマンド投げ」と呼ばれます。
踏み込みからそのままレバーを前に入れ続け、投げ間合いに入ったらC+Dを押すと踏み込みからスムーズに突き飛ばしが出せます。ガードの強い本作ではこの「ダッシュ投げ」が多くのキャラにとって最大の崩し手段であり、対戦の主軸になるので是非習得しておきましょう。
崩し斬り:防御崩し成功後に斬りボタン
防御崩しでよろめかせた相手に固定の追撃技を出します。このワンセットが零SPECIALの「投げ」と考えてOK。ダメージは中斬り~大斬りの中間程度と結構なもので、しかも剣気の影響を受けない固定ダメージ。この「投げの強さ」が良くも悪くも零SPECIALの駆け引きの核と言っても過言ではありません。
突き飛ばし後と引っ張り後では技の動作が違い、突き飛ばし後のほうが若干ながら早く動けるようになります。画面端で前に投げた場合は小追い討ち(特殊動作解説参照)がほぼ確定するので覚えておきましょう(雲飛はどちらでも可)。